最近登場した精神疾患|新型うつ病と従来のうつの違いをリサーチ

多様な治療方法

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多様な治療方法

新型うつ病は現代型うつ病とも呼ばれ、ここ10年ほどの間で急速に広まった言葉ですが、まだ学会では正確に定義されていません。従来のうつ病のパターンに当てはまらないタイプは、多くの場合は新型うつ病に分類しています。通常のうつ病は憂うつな気分に加えて、何をするにも気力が湧かず、好きだった趣味にも興味が持てなくなるという症状が見られます。しかし新型うつ病は、仕事や学校に行こうとすると気分が重く、頭痛や腹痛を感じることもありますが、好きなことをするときには気分が軽くなり、意欲が湧いてくるのが特徴です。そのため単なる怠け癖と区別が付きにくく、周囲から責められることも少なくありません。病気であるかどうか判断するには、医師の診察を受ける必要があります。通常のうつ病の患者は責任感が強すぎて、いつもストレスにさらされており、失敗すると自分を責める傾向が強いとされています。頑張りすぎて精神的に疲れることが、発病の大きな原因というわけです。これに対して新型うつ病の患者は、責任を他者に転嫁する傾向があり、自己愛が強い性格であると言われています。そのため何か失敗をして責められると傷つき、逃避的な行動を取るようになると考えられます。こうしたことから、新型うつ病は病気というより、パーソナリティ障害の一種としている研究者もいます。以上は一般的な解釈ですが、新型うつ病は医師の間でも見解が分かれており、マスメディアなどでも独自の解説をしている場合があって、必ずしも典型的な症状があるとは限りません。ただし日常生活に支障を来すことは事実で、放置しておくと悪化することも多いため、早めに何らかの対策を講じる必要があります。新型うつ病には通常の抗うつ薬が効きにくいという特徴があります。そこで精神科のクリニックでは、薬物よりも精神療法が中心になります。具体的にはカウンセリングを通して、患者の行動や考え方を改善していきます。行動面では、できるだけ規則正しい生活のリズムを作り、睡眠や食事をしっかりと摂り、ときには社会活動に参加するよう促します。従来のうつ病と違って、新型うつ病は適度なストレスを与えることも治療に効果的とされています。考え方の面では、他人に責められているという被害者意識を改め、何事もポジティブに捉えられるようにします。認知行動療法とは、思考パターンを変えて自信を取り戻すようにする方法です。効きにくいとはいえ、抗うつ薬や気分安定薬も治療の補助として用いられます。心療内科では頭痛や腹痛などの症状を和らげる薬が処方されることもあります。また医師の見解によって多様な解釈が可能であることから、さまざまな治療法が試みられています。低血糖や栄養の偏りが原因として、サプリメントを治療に用いたり、血行を改善するため磁気治療を行ったりするクリニックもあります。そのほか全身の代謝を促進することで、うつ状態を改善できるとする整骨院も見られます。まだまだわからない点も多く、治療困難とされる新型うつ病ですが、いろいろな治療法を組み合わせて克服しているケースもあり、今後の研究に期待が寄せられています。

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